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「・・・・親・・・・」 僕の記憶は…何処からないんだろう? 「・・・・・・・っ」 辛い事は…覚えて痛くない・・・・・。 第24話 僕の記憶は消えうせて... 『キラ、愛してる…』 小さな呟きが耳元で聞こえた。 『貴方の事を守りたい…私の、大切な子供だから…』 母親の、泣きながらの言葉だった。 『ライアとどうか、幸せに暮らして…』 ・・・・ライア・・・・・。 それは・・・・・・・・・誰? 『貴方達は仲が良いんだから……ね?』 誰…誰なの・・・・・!!!!!!! 『――――――……さようなら』 「・・・・・いかないでっ・・・・・!!!!!!」 「・・・・・オーヴ・・・何をたくらんでいる・・・?」 オーヴに着いたアスラン。 時間は短縮しておりますがまぁ、お気になさらずに。 オーヴは完全に海の底へと沈んでいた。 「・・・まさかっ・・・海に潜れば被害がないと・・・?」 海に完全に沈み、見えないオーヴ。 だけれどそこは・・・・ちゃんとオーヴがあった場所。 「・・・くっ・・・って待てよ?ということは・・・何かに感づいている・・のか?」 オーヴが何もない時に沈むのはありえない。 これはきっと、ヒダカの戦略だ、と思うアスラン。 「アスラン・・・!!!」 海からやってきた・・・何ていうか・・・もぐるもの。 「・・・えっと・・・確か・・・・・君はヒダカの助手の・・・」 「ニコル・アマルフィです。いい加減に名前を覚えてください、アスラン」 「すまない」 アスランは申し訳なさそうにニコルに誤った。 「アスラン。キラ・ヤマトさんは、連れてこなかったんですか・・・?」 「・・・・・・・・・・・」 アスランはハッとすると黙り込み、何も言わなかった。 「記憶のことなんて気にしていてもしょうがないですよ? 貴方はちゃんと言わなければならなかったはずです・・!」 「・・・・・すまない。ヒダカの事に気を取られていて・・」 俯いたまま、何も言おうとはしなくなった。 「・・はぁ・・・良いじゃないですか。キラ・ヤマトに知られても」 「・・・・・・・・・」 「言われない方が、苦しい時だってあるんですよ・・?」 「・・・・・・・・・・・・・」 「貴方が隠しとおしてきた『ヒダカ』の事は、このためではなかったんですか・・・?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・違うんだ」 やっとの事で一言話すアスラン。 「何が違うんです・・?」 「・・・・・それは、中で話そう。此処だと、見つかる」 「そうですね」 ニコルは疑問そうな顔をしていた。 まだキラに打ち明けていない真実。 その行方とは・・・・? 「どうしよう・・・キラがいない・・・・」 「ミリー、お前が責任感じる事じゃないから大丈夫」 「大丈夫じゃない!・・・追いかけなきゃ・・・・っ!!!!!」 誰が悪い。誰が悪くない。 そんな事じゃない。 キラ、アスラン、二人が心の中に嘘をついているから、ずっとずっとすれ違いあっているの。 怖くていえなくて、隠してきた事。 それが、今、泥沼になって現れた。 二人は言いづらいことでも、ちゃんと言った方がよかったんだよ。 二人がバラバラになると、きっと……キラが混乱する。 でも、もしかしたらアスランも混乱するかもしれない。 「・・・・っ・・・・・・・・・・・・”二人”・・・?」 私・・・今、何を考えたの・・・? 「もしかして・・・・」 コーディネイターだからこそ出来ること。 コーディネイター故に隠し通さなければならなかった事。 相手が知ったら・・・・・・喜ぶか、それとも・・・。 「・・・・サイ。私・・解った」 「え?…な、なにが?ミリィ」 走っている途中だった故、座り込みミリアリアを見て、息切れしながら問うサイ。 「・・・・二人は、オーヴにいる」 「はあ?オーヴって・・・あんな離れたところに何しに!」 そう。物凄く遠いのだ。 本当はアスランがクラインより早くつくなんてありえないほど。 「解ったの!アスランが隠してた事・・!キラが隠してた事・・! 解ったの・・・だから、早くオーヴに行こう・・っ!!!」 わかった真実。 それは、ミリアリアの中で秘めて行き・・。 「坊主。眠れないのか?」 眠れないキラに対して、心配するキラの敵である、ムウ・ラ・フラガ。 「・・・・・寝れたら凄いよ・・・」 キラははき捨てるように言った。 「寝れるときに寝た方がいいぜ?坊主」 「坊主坊主って呼ぶな!」 (――――苛々する・・) 「悪い悪い。こんなガキになにやってんだろうなぁ・・クラインもって…思うけどな。お前さん見てると」 何も知らないキラと、少しだけ知ったムウ。 「・・っ・・・・アスランが・・殺されるかもしれないって…思ったら・・・・」 「大丈夫。あの少年なら平気さ」 「・・・?何で、そんな事がわかるの・・・?」 キラは疑った瞳でムウ・ラ・フラガを見た。 「なんでかって?そりゃあ・・・・『殺せない理由』が出来るからじゃないの?」 「え?ど、どういうこと・・・・・!?」 キラは驚いてムウにしがみつく。 「うぉぅ・・びっくりした」 「ねぇ、どういうこと?ねぇ・・ねぇ!」 キラは必死にムウを見る。 「んー・・だって・・さ。それはいえねぇな」 「・・・なんで?」 「・・・一応『敵だから』とも言えるが・・・ 知っちまったらお前さんは大変だろうからな。 ……さて、そろそろオーヴにつくぜ?」 何時の間に部屋にムウがいてラウがいないかという今更ながらの突っ込みはさておいて…。 「・・・オーヴに・・・・?」 「そ。オーヴに。もう、つくぜ」 「・・・・・・・アスラン・・・・」 『会いたい』 『会いたくない』 『聞きたい』 『聞きたくない』 そんな言葉よりも―――。 『死なないで』 って思う気持ちの方が、大きいんだ。 「・・・貴方は何で僕に色々教えてくれるんですか・・・?」 全部じゃないけど。 「・・さ。なんでだろうね〜?」 解らない。 全てが嘘のように思えてくる。 ねぇ・・君がかけてくれた言葉も、全て嘘だったの・・? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 後書き。やったら長い線 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― さてさて後書きがやてまいりました。 なんとかかけたよ第24話。04年03月23日の日の事でした(笑) 11時12分ですよ。因みに。そういえば誰かからメールが来たような。<何 第24話。キラの過去っていうかキラの過去のネタがなくて焦りました。 全てアスランが言ってくれたよねーみたいな感じで。 さて。ニコル。ニコルガ出てくるのもまた珍しい感じですが、出しました。 もう、コーディネイターとナチュラル云々ではないんですよね。 ラクスさん。歌姫故にオーヴを攻める戦力があるとか。 クラインの力もあるし、ザラの力もあるからだけど。。 終りが見えないねぇ。でも、終り見えてきました。 30話ぐらいまで続くかどうかは知りませんが・・続けばいいな(笑) そして、終わればいいな。 でも、Moon Voice書きおわったら他の種小説があるんだよねぇ。 新作作るか、昔の書くか・・・悩むなぁ・・・(え ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― |